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2016/12/19

SNS利用の採用活動「ソーシャルリクルーティング」とは?【2】

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前回の記事では、ソーシャルリクルーティングサービスと、それを目的に作られたSNSを2つご紹介しましたが、今回はその具体的な事例をご紹介します。

LinkedIn

それではまず、LinkedInの事例をご紹介します。

パナソニック株式会社

言わずと知れた、日本の大企業です。「部品から家庭用電子機器、電化製品、FA機器、情報通信機器、および住宅関連機器等に至るまでの生産、販売、サービスを行う総合エレクトロニクスメーカー」を事業内容とした会社で、従業員数は連結で24万人以上を誇ります。

パナソニックは世界に展開する企業であるため、グローバルかつ優秀な人材を効率的に採用したいと考えていました。また、採用の観点からパナソニックのブランドイメージを世界に発信したいという背景も持ち合わせていました。

具体的な導入の理由は以下の3点です。

(1)優秀な人材の獲得

転職潜在層にアプローチすることで、優秀な人材を効果的に発掘していくことが可能

(2)グローバルなプラットホーム

グローバル、グループ全体における統一プラットホーム上での採用活動の推進が可能

(3)採用ブランディング

会社ページを活用し、企業の情報を積極的に発信し、ブランドの向上を図ることが可能

パナソニック株式会社 LinkedIn導入事例

パナソニックは、LinkedIn上で企業情報など積極的に発信し、フォロワーを増やす事で情報発信力を高めました。

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結果、北米でのキャリア採用の80%をLinkedIn経由が占めるまでになりました。また、ブラジル・インドなどの国でも効果が現れているという事。グローバルに展開したいなら、積極的に活用したいツールという事ですね。

LinkedIn パナソニック株式会社ページ

Wantedly

次に、Wantedlyの事例をご紹介します。

株式会社MATCHA

日本に来る外国人観光客向けのWebマガジン「MATCHA」を運営する、株式会社MATCHA。”世界で1億人が見るWeb マガジン”を目指して、日本語・英語など様々な外国語に対応した、日本の様々な「良いところ」を伝えています。

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この株式会社MATCHAは、Wantedlyで求人を出したところ、なんど4ヶ月で850名の募集があったそうです。その中で300名近くの人と会い、正社員・業務委託・ライターなどの様々な職種で採用に繋がっています。

実際にWantedlyには「カジュアルに企業に遊びに行ける」をコンセプトにした「話を聞きに行きたい」というボタンがあり、面接に挑む前に会社の雰囲気を知る機会を作る事ができます。

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株式会社MATCHAが工夫したたのは、まず「核となる求人ページを作成すること」。具体的な仕事内容を難しく掲載するのではなく「この仕事に関わってみたい」と純粋に思えるものを目指して作られたこのページには、応募の内の大多数が集まったそうです。

「日本の魅力を世界に伝える」訪日メディアMATCHAと旅する仲間を募集!!

それと同時に、社内では「採用専任者」を1人決め、採用フローを明確化して常にサイクルを回す事を実施していたそうです。また、多い時には1ヶ月で100人以上となった面談者についても一人一人「情報共有シート」を作成し、例えばすぐには採用できないけれど将来一緒に働きたい人材などを社内で共有する事に利用していたとの事。その時だけの採用活動にとどまらない、人材情報のストックができたという事ですね。

「Wantedlyはコスト面でも、利用することでついてくる付加要素を考えても、素晴らしいサービスだ」と、代表取締役の青木氏は自身のブログで語っています。

Wantedly 株式会社MATCHAページ

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いかがでしたか?大企業からベンチャー企業まで、SNSを活用した求職者との繋がりは、現代の採用活動において必要不可欠のようですね。