その手があったか!採用を”アウトソーシング”する【1】
ここまで何度もご紹介しましたが、現在の求人市場は「売り手市場」です。そのため、学生や求職者に企業が選ばれる立場。以前のように、求人媒体に掲載して「待ち」の状態でいたのでは、優秀な人材を取り逃してしまいます。また、新卒採用は採用時期のルールが変更になったり、採用ツールの多様化が進む等、業務も煩雑になってきています。
そんな中、近年人材サービス業の中で「採用アウトソーシング」のサービスを進める企業が増えてきています。
採用アウトソーシングとは
そもそもアウトソーシングとは、
企業が自社の業務を外部の専門業者などに委託すること。技術やノウハウを持たない企業でも、外注することで、専門性の高い業務や新規事業などに進出することが可能になる。自社で正社員を育成する場合に比べ、短期間かつ低コストで済むため、経営資源を有効活用できるというメリットもある。(ASCII.jpデジタル用語辞典より)
という意味です。これを採用に置き換えると、社内の人事部もしくは採用担当が行っていた業務を人材サービスのプロに委託するという事。変わりやすい採用のトレンドや、人材発掘のノウハウなどを持ったプロに任せる事で、採用担当者は本来の業務、つまり人事制度の設計や、育成計画の立案など「コア業務」に集中できるというメリットがあります。逆にデメリットがあるとすれば、社内の人材採用のスキルが上がらないという点が挙げられるでしょう。
どんな業務をアウトソーシングできるのか
それでは具体的に、どのような業務をアウトソーシングできるのか見てみましょう。委託できる業務の幅や内容はその企業によっても違いますが、主に
人材の募集
募集の企画、出稿媒体の選定・手配、エージェントの手配、自社採用ホームページの制作・運用
応募者の対応
申し込みや問い合わせ窓口、エントリー受付、履歴書の受付、面接の調整、合否の連絡
選考
採用基準を考慮した選定(書類選考・適正検査・最終面接以前の面接)
説明会運営
会場の手配、受付や司会、書類の準備
このような業務を委託できる場合が多いようです。
人材採用について言えば、社内の採用担当者は、委託先の企業とのやり取りのみで採用活動を進める事ができます。ただ、最終面接や採用についての合否判断については自社の担当者が行う場合が多いので、注意しましょう。
それでは、次の記事で具体的に「採用アウトソーシング」を行っている企業を見てみましょう。
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